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仙台空港へのアクセス仙台へは東京や東北諸都市を除けば、飛行機でのアクセスが中心になると思います。まず、空港〜中心街のアクセスを考えてみます。
(1)地下鉄+バス
仙台空港へのバスはJR仙台駅前から発着しており、所要時間は約40分。通常は、このバスを利用することになりますが、地下鉄と組み合わせて利用することもできます。
仙台の地下鉄は、長町方面から仙台駅前を経て中心街を抜け、泉中央へと向かいます。地下鉄長町一丁目駅のすぐ近くには、空港バスのバス停もあります。
例えば、宿泊するホテルが勾当台公園や広瀬通り方面に位置する場合、空港→(バス)→長町一丁目→(地下鉄)→勾当台公園と乗りかえると、比較的楽に移動できます。
バスの長町一丁目〜仙台駅前は、市の中心街にあたり、道路も混んで来るということもあり、地下鉄乗り継ぎのパターンも考えてみてください。(2)JR+バス
JR仙台駅から南へ4駅目の「館腰駅」。実は、JRの駅で空港に一番近いのはこの館腰駅で、バスでわずか12分です。
難点は、館腰駅に停車する列車の本数と、バスの便数が少ないことです。列車は朝を除けば一時間に二本ほど。バスも一時間に一本強です。したがって、列車・バスの時間を確認しておく必要があります。しかもバス乗場にはベンチがあるだけ……。夏冬や雨の日は長時間バスを待つのは厳しいでしょう。
ただし、宮城県南部(白石市など)から、在来線に乗って北上し、そのまま空港へ向かう場合は結構使えます。仙台駅前→空港が40分かかるのに対し、館腰駅→空港は前述のように12分。アクセスがうまくいけば時間短縮と交通費節約になります。3〜4人のグループなら、駅から空港までタクシーを利用しても良いかも知れません。
仙台空港へのアクセス
仙台を歩く
杜の都・仙台。数ある百万都市の中で、仙台は最も美しい都市の一つだと思います。広い道路、並木道、広瀬川……。近代的な都市風景を見せながらも、これほど豊かな自然に恵まれた都市も珍しいでしょう。
仙台は、適度な規模の都市で、市内を歩きながら見てまわることができます。駅前からアーケード街をぶらぶらしたり、青葉通りや定禅寺通りなどの緑の多い、道を歩いたり……。
仙台には色々な見所がありますが、市の中心街から近いところをいくつか書いてみます。(1)仙台城(青葉城)
市の中心街を西に進み、広瀬川を渡ると仙台城跡に入ります。現在は入口付近に位置する隅櫓が復元されているだけですが、本丸跡からは市街が一望できます。
伊達政宗が築いた名城ですが、幕府を慮って天守は設けられなかったそうです。(2)仙台市立博物館
仙台城は小高い山の上にありますが、その下に位置するのが仙台市立博物館。展示は伊達政宗関係、支倉常長関係、そして伊達綱宗時代の”伊達騒動”関係が主になります。(伊達騒動に興味がある方は、山本周五郎の『樅の木は残った』を読まれても良いかと思います)
中にはきれいなレストランもあって、一休みすることもできます。(3)瑞鳳殿
仙台城から降りて、広瀬川を越え、南に15分ほど歩いたあたりに伊達政宗の霊廟、瑞鳳殿があります。桃山風の絢爛な建物でしたが、戦災で惜しくも焼失。昭和54年に再建されました。同じ敷地内に感仙殿(伊達忠宗廟)、善応殿(伊達綱宗廟)もあります。
仙台市街図
隆慶一郎『吉原御免状』と高尾門
瑞鳳殿のすぐ下の瑞鳳寺というお寺の敷地内に「高尾門」があります。伊達綱宗の側室椙原お品の屋敷にあった門を移築した物です。説明板には「君は今 駒形あたりや ほととぎす」の句も添えられていました。
隆慶一郎の名作『吉原御免状』を読まれた方はピンときたのでは? 私も詳しい事実関係は知らないのですが、小説では落籍されたものの、伊達綱宗の怒りに触れて斬り殺された高尾太夫でしたが、現実のお品は綱宗に生涯愛された、とのことでした。
隆慶一郎のファンの方は仙台にいらしたら、是非寄ってみてください。
松島へは仙石線快速で
日本三景の一つにうたわれる松島。仙台へきたら、やはり誰もが訪れたいと思うでしょう。私が訪れたときは、残念ながら小雨で海の美しさも今一つでした。
さて、仙台から松島へは二つの行き方があります。一つは東北本線(下り)、もう一つは石巻方面への仙石線を利用することです。
結論から言えば、仙石線の快速を利用するのがベストです。東北本線は約30分で松島につきますが、駅から遊覧船乗場や瑞巌寺まで15分以上歩かなければなりません。(ただし、歩けない距離ではありません)
それに比べて仙石線快速は同じく約30分ですが、駅から観光地へはほんの5分ほど。ただし、仙石線の快速は一時間に一本ほど。普通では一時間近くかかってしまいます。事前に時刻表などで確認してください。松島の見所は、遊覧船、伊達家菩提寺の瑞巌寺、五大堂などです。
ゆづくしの宿一の坊仙台近郊には作並温泉と秋保温泉があります。ここでは私が訪れたことのある作並温泉を取り上げます。
仙台から作並温泉へは、仙山線(仙台−山形間を結ぶ)を利用して、作並温泉駅で下車します。
(仙山線では、快速を利用してください。私は仙台から各駅停車に乗車。作並温泉まで行くものと思い込んでいましたが、その手前が終点で、途中の駅で二回も次の列車を待ちました。12月でとても寒かったです……)
問題は、駅から温泉街まではかなり離れていること。徒歩では無理な距離です。私は作並温泉の中でも「ゆづくしの宿一の坊」へいきましたが、この旅館は嬉しいことに列車の発着時間にあわせて無料送迎バスを出しています。
(この他、仙台からは作並温泉街行きのバスが出ているようなので、こちらを利用しても良いかも)さて、「ゆづくしの宿一の坊」ですが、一般の温泉旅館は日帰り入浴にはちょっと敷居が高く感じますが、ここは気がねなく利用できます。
温泉は、一言で言えばとても良かった……。室内の大浴場に、赴きの異なる露天風呂が三つ。特におすすめは「広瀬川源流露天風呂」、川に面した岩風呂です。前述のように私は12月に訪れましたが、細雪が舞う中の露天風呂は風情があって、本当に素晴らしかったです。この他に山肌に面した「鹿おどしの湯」、山小屋風の「行基の湯」があって、それぞれ素晴らしい。
ただし、注意しなければならないのは、「広瀬川源流露天風呂」と「鹿おどしの湯+行基の湯」は、午前と午後で男女交替になってしまうこと。日帰り入浴の場合、男性が「広瀬川源流露天風呂」に入るには、午前中、遅くても11時すぎには着かなければなりません。ここを逃してしまうと、ちょっと淋しい……。料金ですが、平日は1,000円。露天風呂の充実度を考えればかなりのオススメです。土・日・祝は2,000円ですが、1,000円の館内利用券付で食事、お土産購入などに利用できます。
「ゆづくしの宿一の坊」では洋室や和洋室があり、一人でもルームチャージ(素泊まり)で宿泊できるようで、一人旅にも利用できるようです。
安田恭輔の故郷仙台から仙石線快速で一時間。石巻市は工業と漁業が盛んな宮城県第二の都市です。市街地の中央を旧・北上川が流れ、中世から要衝の地として栄えてきました。
この石巻は、新田次郎『アラスカ物語』の主人公・フランク安田こと安田恭輔の故郷です。恭輔は医者の家に生まれましたが、15歳のときに両親と死別し、後単身渡米。アラスカに渡り、食料不足に陥っていた海岸エスキモーを率いて内陸に移住させ、”ジャパニーズ・モーゼ”と称えられました。
ここでは、小説の舞台となった場所を中心の石巻の名所を紹介します。(1) 海門寺跡
石巻駅で下車し、駅前の大通りを進むと小高い丘につきあたります。左へ、丘の麓にそってカーブする道を進むと、石巻小学校があります。ここからは、日和山へ登る坂道が見えますが、この道に入らず、少し進むと左手にゆるやかな広い坂道が見えます。
この坂を上り、石巻市役所を通りこしたあたりの右手の敷地が海門時跡。小説では、恭輔が幼馴染の千代と盆踊りを見に行く場面が描かれます。
海門寺は、明治6年の火災でほとんどが焼けてしまい、現在はテニスコートや武道場などが建っています。(2) 日和山
海門寺跡前の坂道を上りつめて、つきあたりを左に曲がって歩くと、日和山公園に着きます。中世にはかなりの規模の城があったということです。つつじなどの花の名所でもありますが、ここからは、旧・北上川の河口と海が一望できます。
さらに、奥に進むと、展望台風の場所があり、川上の方、石巻市街地が見えます。『アラスカ物語』の後記のなかで、新田次郎が市街地を眺めたのはこのあたりでしょう。
山の南斜面の一画には、新田次郎の歌碑があり、立看板には彼が石巻を訪れたときのことが綴られています。
日和山は小説の中にも登場しますが、きっと少年の日の恭輔も度々訪れたことでしょう。(3) 旧・聖ハリストス教会
日和山を降りて北上川沿いに市街地の方へ戻ると、川の中に中洲が見えます。この中洲に旧・聖ハリストス教会(ロシア正教)があります。明治13年に建てられ、この移築されたものです。西洋建築というよりも、伝統的な日本の木造建築に欧風の外装を持たせた感じで、中には畳の部屋が見えました。
道の向かい側には「石ノ森萬画館」が建築中でした(平成13年5月)。完成時には石巻の観光の目玉の一つになることでしょう。(4) 多福院
聖ハリストス教会の中洲を越えると、北上川の対岸に入ります。このあたりが安田恭輔が生まれ、育った土地です。川岸には山が迫っており、その間の細長い土地が住宅街になっています。
道路を南へ進むと湊町小学校があり、そのすぐ南側に安田家の菩提寺・多福院があります。中には中世以来の石塔が多数残っており、貴重な文化遺産になっているということです。
石巻市街図
仙台から白石へ宮城県南部の中心的な都市・白石。仙台から白石へは、二通りの行き方があります。一つは東北本線(在来線)の各駅停車を利用すること。もう一つは新幹線。どちらを利用するのが良いか……というと、どちらも一長一短です。
在来線 新幹線 長所 白石駅から白石城へは近い(徒歩10分)
空港へのアクセスにやや便利仙台から白石蔵王駅までは、わずか15分 短所 仙台から約45分と所要時間がかかる 白石蔵王駅から白石城までが遠い
(徒歩で20分以上)どちらを選択するかは難しいところですが、私は徒歩の距離を短くしたかったので、在来線を利用しました。
(白石から空港へ向かう場合、在来線では館腰駅で下車してバスで空港へ行くこともできます。このアクセス方法の注意事項についてはこのページの「仙台空港へのアクセス」をご覧ください。)
木造再建天守・白石城伊達家の重臣・片倉家の城下町・白石。一国一城令の例外として江戸期を通じて城は存続し、しかも、伊達氏の本拠地・仙台城にもなかった天守がありました。米沢の上杉氏への抑えとしての役割が重視されていたためかも知れません。
天守は明治期に廃却されましたが、平成6年に木造で再建されました。厳密に言えば「復元天守」ではありませんが、綿密な調査と、利用できるデータから充分な考証を重ねての再建なので、再建天守としてのポイントはかなり高いと思います。
白石城のすぐ横には歴史探訪ミュージアムがあり、白石の歴史を知ることができます。また、ここのハイビジョンシアターのプログラムは迫力があり、一見の価値ありです。
また、白石城の北には武家屋敷(旧小関家)があります。この付近は掘割なども多く残り、武家屋敷街の面影を残していて、散策には最適の場所です。この他、白石近辺には温泉も多いので、時間があれば足を延ばしても良いかと思います。
白石市街図