| 旅の情報・九州編 |
私の長崎
「長崎ぶらぶら節」とは良く言ったもので、私は長崎では目的もなく、ぶらぶら歩くのが好きです。細い石段の間を抜け、路面電車に乗る……。車が入れない場所が多いためか、昔ながらの商店街が残り、坂道を上る毎にまた違った風景が広がります。今の時代にあって、これほど生活感を感じる町は少ないと思います。
観光都市・長崎の庶民的なところも、感じてみてください。
長崎の市電
長崎に全国でも珍しくなった市電が走っています。長らく100円料金を守り続け、市民の支持を得ています。この市電は観光にも便利。殆どの名所をカバーしています。まず、長崎の地理と市電の利用法方を考えてみます。
長崎市電概念図(1)長崎の地理
長崎の交通からエリアを大まかに二つに分けると、まず、JR駅近辺(浦上〜長崎駅周辺)と、繁華街、名所が集中したエリア(蛍茶屋〜正覚寺下〜石橋)に分けられます。
JR駅周辺は長崎から博多方面へ向かう玄関口といえ、繁華街、名所が集中した地区は、長崎の旧市街とでも言えるエリアでしょう。(2)市電の各系統(路線)
市電の1系統と3系統は、この二つのエリアを結ぶ路線、交通の要所と観光地・中心街を結ぶ線と考えて良いと思います。
1系統は正覚寺下行き。出島、浜町(繁華街)、丸山方面に便利です。
石橋(山手方面)への直通電車はないので、築町電停で5系統・石橋行きに乗り換えます。(築町で乗換券をもらって、追加料金なしで乗り換えることができます)
3系統は蛍茶屋行き。眼鏡橋、諏訪神社、シーボルト記念館はこの系統を利用します。一方、4系統と5系統は、旧市街の各地区相互に結ぶ路線、各観光地を移動する際に使用する線と考えると利用しやすいと思います。
名所・旧跡をめぐる
長崎はそれほど広い町ではありませんが、名所・旧跡は数多く、見所がいろいろな場所に分散しています。いくつかのエリアに分け、最寄の電停を記してみましたので、ご参考に。
| 名所・旧跡 | コメント | 最寄の電停 | |
| 浦上 | 平和公園、原爆資料館 | 一度は訪れるべき | 浦上〜松山 |
| 鳴滝 諏訪神社 |
シーボルト記念館 諏訪神社 |
シーボルトの故地 おくんちで有名な神社 |
諏訪神社〜蛍茶屋 |
| 中島川周辺 | 眼鏡橋 | 最も長崎らしい風景 | 諏訪神社〜西浜町 |
| 風頭山 | 亀山社中跡、坂本竜馬の銅像 おらんだおイネの墓・顕彰碑 |
文学・歴史ファンには最高の見所 | |
| 出島 繁華街 |
出島、中華街、繁華街 | 最も賑やかで華やかな地区 | 思案橋・西浜町・築町 |
| 丸山 | 花月、長崎検番、中の茶屋 | 『長崎ぶらぶら節』の舞台 | 思案橋〜正覚寺下 |
| 東山手 南山手 |
オダンダ坂、グラバー園 どんどん坂、大浦天主堂 |
長崎観光の大定番 | 大浦海岸通〜石橋 |
| 稲佐山 | 稲佐山ロープウェイ 展望タワー |
絶景! 絶対訪れるべき タワー・レストランのランチはおすすめ |
長崎駅よりバスを利用 (宝町電停よりロープウェイ 乗場まで徒歩15分) |
長崎市街図
長崎ぶらぶら節
なかにし礼の小説を読んだり、映画を見て、愛八と古賀十二郎の足跡を歩いてみたいと思った方も多いと思います。「長崎ぶらぶら節マップ」のパンフレットが用意されていて、駅前の観光案内所やホテルなどで手に入ります。
ぶらぶら節は、長崎の人は皆歌えるほど、地元ではポピュラーなんだそうです。
『竜馬がゆく』でも、竜馬が丸山芸妓に「ぶらぶら節」を聴かせてもらい、喜ぶ場面、さらに竜馬本人が「ぶらぶら節」を口ずさむ場面があります。司馬遼太郎も「ぶらぶら節」が好きだったのでしょうね。私が訪れたとき(平成12年6月)、中の茶屋は公開されていませんでしたが、今は見学できるようです。
丸山地図
風頭山ぶらぶら節にも出てくる凧揚げの名所ですが、
「亀山社中跡」
「竜馬の銅像と司馬遼太郎の文学碑」
「おらんだおイネの墓と顕彰碑」と見所がいっぱいです。
歴史が好きな人ならどうしても見ておきたいところですが、急勾配の坂や石段が多く、かなりハードな道程です。(特に夏はツライ……)
そこで私のおすすめのコースは
寺町通り→亀山社中跡→竜馬の銅像→おらんだおイネの墓→寺町通り
諏訪神社や眼鏡橋から寺町通りに入り、禅林寺の横から「龍馬通り」を上ります。石段や坂道がありますが、それほど長くはありません。この道は竜馬が歩いた道。「亀山社中ば活かす会」が作った「汗もまた竜馬と共の心地よさ」などの案内板が疲れを吹き飛ばしてくれます。
亀山社中跡から竜馬の銅像までは長い距離を少しずつ上るため、それほど苦しくはありません。竜馬の銅像からさらに進み、大音寺の方へ墓地を下ると、おらんだおイネの墓と、イネ・タキ・二宮敬作が顕彰された碑があります。さらに下ると眼鏡橋の近くに出ます。
実は私は平成10年の夏に、この逆のコースを辿ったのですが、果てしなく続く石段を登ることになり、物凄く厳しい思いをしました。
「イネの墓」をコースから省くなら、「駅前より風頭山までバスで行き、坂本竜馬像→亀山社中→寺町通り」という道程も考えられます。下り道だけの楽勝コースですが、せっかく長崎に来たのだから、竜馬の気分になって坂道を上ってみてください。
風頭山付近地図
亀山社中跡坂本竜馬に関係する史跡ということで、亀山社中跡は司馬遼太郎ファン、竜馬ファンは必見だと思いますが、この建物は個人の家で、「亀山社中ば活かす会」が運営しています。
したがって、見学できるのは土・日・祝日の午前10時〜12時、午後1時〜3時と限られています。
パンフレットを見ると「なるべく事前にご連絡下さい」と書いてありました。(tel & fax 095-0828-1454) 私が訪れたときも、雨が降り始めて閉めようとされているところで、駆けこみセーフでした……。
建物を管理されている方が丁寧に説明してくださり、質問にも親切に答えてくださいます。さらに竜馬がもたれていた柱をバックに記念撮影も。実際に竜馬が仲間と語っていた部屋にいると思うと、なんだか嬉しくなります。
見学料は決まっていないのですが、有志の方が運営されているということで、相応の「募金」をしてください。竜馬ファンなら少しだけ奮発してみては……。
南山手有名な観光地ですが、グラバー園をすぎると、観光客の姿も少なくなります。ここのお勧めは「版画資料館」。旧居留地時代の長崎の版画が展示されていて、昔の異国情緒豊かな雰囲気が良くわかります。
長崎の坂というと東山手のオランダ坂が有名ですが、私は南山手の「どんどん坂」が好きです。車も入れない細い坂道で周囲の雰囲気が良く、昔建てられた洋館も所々に見えます。雨に日に歩くのもまた良いかも知れません。
山手付近地図
稲佐山長崎で最も景色が良いと思うのはここ稲佐山。長崎駅前からバスに乗って5分程。ロープウェーに乗ると視界が急に開け、長崎の町が一望できます。さらに頂上のビュータワーからの眺めは最高。この中のタワーレストランのランチは手ごろなお値段で食事ができますが、この眺望を考えれば値段以上の価値があると思います。
水と歴史の城下町
”佐賀もんの通った後には草も生えていない”……とかく地味なイメージになりがちな佐賀ですが、かつては薩長土肥と称された雄藩のひとつ。幕末においては全国でも屈指の、いやアジアで最高の工業技術を持った小国家でした。
その県都・佐賀市は人口約17万人。それほど大きな街ではありませんが、有明海沿岸でよくみられるクリーク(水路)が発達し、今も街のあちこちに清らかな掘割が見られ、江藤新平、大隈重信など維新〜明治にかけて活躍した偉人を生み出した町です。
佐賀というと温泉や焼物が有名ですが、佐賀市内には今も往時を偲ぶ名所・旧跡があり、歴史を感じさせる街です。
街とホテル(1)佐賀の街について
JR佐賀駅を降りると意外に駅前が淋しいような気がします。実は佐賀の市街は駅から少し離れた佐賀城周辺になります。中心街は駅南口より歩いて約15分程。(2)佐賀のホテル
佐賀市内のホテルは現在、デフレでかなり安くなっています。インターネット(旅の窓口など)でもシングルで4800〜5200円(税別)くらいが主流になっていますが、実は同じくらいの価格でネットに載せていないホテルもあるので、ホテルガイド等で好みの設備・ロケーションのホテルを探しても良いのではないかと思います。ホテルは佐賀駅周辺に固まっています。
佐賀市の見所佐賀の主な見所ですが、まず城の東側に大隈記念館、旧城内に現存建築の城門、博物館があります。
さらに城の北側に東西に長く延びる旧・長崎街道沿いには歴史民俗館、本行寺(江藤新平の墓)、築地反射炉跡、のこぎり型家並など。
駅の反対側には鍋島直正の別邸だった神野公園があり、ここには江藤新平の銅像があります。
私が佐賀市を訪れたのは平成14年3月のこと。新聞の取材に同行したこともあり、徒歩とタクシーが基本でしたが、上記のように佐賀市内の見所はかなり分散しています。また佐賀市内は起伏が殆どないことからも、この街を移動するには、レンタ・サイクルが良いと思います。(佐賀駅構内に刊行案内所があり、地図・パンフレットなど入手できます。レンタ・サイクルのお店も地図に載っています)
佐賀MAP