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平成13年11月29日UP
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三戸浜、三戸の集落 鵜の島、地下要塞 黒崎原の台地…… |
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| 『つぶやき岩の秘密』には どこか懐かしく 心惹かれる風景が 描かれます。 |
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その舞台を 訪ねてみたくなり 神奈川県三浦市 三戸海岸付近を 歩いてみました。 (平成13年10月31日) |
1.三浦海岸へ
『つぶやき岩の秘密』の舞台・三浦海岸を訪ねる。新宿より山手線に乗り、品川で京浜急行に乗り替える。電車は蒲田、川崎、横浜、上大岡と進む。天気は快晴。
やがて、京急久里浜へ。ここで三崎口行きの各駅停車に乗り替える。品川を出てから約1時間で三浦海岸駅に到着する。
三浦海岸駅のコインロッカーに荷物を入れ外に出る。駅は高架になっており、ホームの下が広場のようになっている。三浦半島の大きな観光案内版が出ている。
『つぶやき岩の秘密』の第二話で、紫郎(佐瀬陽一)が小林先生の弟・晴雄(福島資剛)を“三戸浜”のバス停で見送るシーンがあり、バスは三浦海岸駅行きだった。バス会社は三浦バスとあるが、現在はネットで検索をかけても出てこない。京浜急行に吸収されたのだろうか?
したがって、三浦海岸駅で降りれば、三戸浜方面へのバスがあるはずだ。観光案内版を見ると、確かに三戸海岸という地名が見える。きっとこのあたりだろう。だが、バス乗場に行ってみると、三戸方面へのバスは発着していない。剣崎や三崎港方面のバスばかりだ。現在は三戸方面へのバスはないのだろうか? 案内版を見ると、三崎口駅の方が三戸海岸には近い。そこで、ロッカーから荷物を出し、再び電車に乗って、三崎口駅へ。
京浜急行は、まず三浦海岸まで路線が延び、その後、三崎口まで延伸した。もしかしたら、『つぶやき岩の秘密』がドラマ化された当時は、三浦海岸駅が終点で、ここからバスが出ていたのかも知れない。
帰ってから調べると、三崎口まで開通したのが、1975年。ドラマは1973年に制作されていた。当時とは交通の状況が変わっていたのだ。
2.三崎口
三崎口駅で下車する。ここでカメラを忘れるところだったが、無事回収できた。ロッカーに荷物を入れて、バス停へ。油壷方面へのバスなども出て、結構賑わっているようだ。三戸浜方面だが、「三戸海岸」行きのバスがある。本数は2〜3時間に一本程度だが、運良く、待ち時間10分程度で発車するようだ。ドラマでのバス停は「三戸浜」だったが、名称が改められたのだろうか。それに画面では、本数もかなり(一時間に3〜4本)あったようだが……。
後で気がついたが、ドラマでの「三戸浜」バス停には、上り・下りの表示があった。現在の「三戸海岸」バス停は終点になっている。周囲の景色を比較してみても「三戸海岸」は畑がほとんどで農村の風景だが、「三戸浜」には人家なども見え、もう少し町の風景のようだ。「三戸浜」と「三戸海岸」は違うバス停である可能性が高い。
バス停のベンチに座っていらしたおじいさんにうかがってみると、ごく短い距離のようだ。「夏は海水浴で賑わいますが、今の季節は……小さな村ですよ」といわれる。やがてバスがやってくる。乗客は私一人だ。“三戸入口”“神田入口”を経て“三戸海岸”バス停に到着する。周囲は畑が広がっている。
3.三戸海岸
バス停の側には、海岸までの略図の看板が出ている。広いバス通りから細い曲がりくねった集落に入る。ドラマで紫郎が夜帰宅するとき、不審な軽トラックに追いまわされた場面を彷彿とさせる。このあたりだったのではないだろうか?
5分ほどで三戸海岸に出る。細い路地からいきなり海岸に出たような印象がある。ちょうど砂浜の真ん中あたりだろうか。ドラマの第一話の冒頭のシーン等、紫郎が砂浜を歩いていたのはこのあたりかも知れない。
三戸海岸(南側) 三戸海岸(北側) 海岸に向かって右手(北方面)の先の方には、低い丘陵地帯が広がる。そこには別荘風の家屋も数軒見られる。白髭さん(美川陽一郎)の家を思い出させる。
『つぶやき岩の秘密』のドラマので印象深いシーンが幾つかある。
- 紫郎が船を留めている入江
- 鵜の島
- つぶやき岩
- 紫郎が小林先生の弟・春雄(福島資剛)を見送ったバス停“三戸浜”
- 白髭さんの家
- 神社(白髭さんの家への抜け道がある)
- 地下要塞
- 三浦家
次に新田次郎の原作、テレビドラマ、実際の三戸浜周辺の地図を比較してみる。
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| 新田次郎原作での地図 (リライトして作成) |
テレビドラマでの地図 (最終回の画面を参考に作成) |
実際の三戸海岸周辺地図 |
三つの地図を比較すると、原作は基本的には三戸浜〜油壷周辺を舞台に想定しながらも、細部の設定は微妙に違ってきている。特に地下要塞のある位置は、三戸浜を挟んで南北に逆転している。
また、原作とドラマでも微妙に違ってきていることがわかる。
4.鵜の島
まず、三戸浜の南方面へ歩いてみる。弧の字状に広がる三戸海岸の砂浜は、大きな岩で終り、その先の海岸線は岩場になる。そこからは「鵜の島」(第二話で紫郎と小林先生(菊容子)が洞窟へ船で行くシーン等に登場)らしき島が見える。この島以外には鵜の島らしきものは周囲に見えず、おそらくここなのだろう。
付近の岩場では釣りを楽しむ人も見える。この先砂浜などもあり、ベンチなどもしつらえてある。途中、船を付けられそうな狭い入江のようは砂浜もあったが、地形から判断すると、紫郎が船を出した場所とは明らかに違う。
15分ほど歩くと海に突き出た岩がある。すぐ先には堤防らしきものも見えるが、この先海岸線は絶壁になり、進むことができない。岩には洞穴もあり、海の側から回り込んで、中に入ってみた。小さな穴で、反対側とつながっているようだった。
この先、ズボンをまくって、海に入って歩いてみることも考えたが、カメラや上着もあるし、あきらめて引き帰す。
鵜の島 三戸海岸の南、海に突き出た岩
(この先絶壁が海に面し、進めなくなる)
5.地下要塞
三戸浜へ戻り砂浜を歩き、途中から道路に上る。農協の売店やガソリンスタンドなどが見える。さらに進むと“諏訪神社”が見える。ここは白髭さんの家に遊びに行った紫郎が亀さん(陶隆)と出会った神社だろうか? 参道を進むと、本殿がある。ドラマでは、ここから白髭さんの家につながる洞穴の抜け道があったが……。(第3〜4話)
上諏訪神社 再び海岸線に出る。会員制のサーフィン(?)クラブ、低層のマンションが見える。その先から岩場になる。ドラマでは、亀さんが浜辺で紫郎と山下志津子(吉岡いずみ)を地下要塞へ向かう場面がある。三人は三戸浜から北方向に進んでいた。といことは、この方向に地下要塞があるのではないだろうか。
そんなことを考えがら進むと、なんと(!)洞窟があった。立ち入り禁止のようだが、入口付近を見てみる。入口は少しふくらんだようなスペースがあり、その奥には、細い通路がある。暗くてよくわからないが、つきあたり、向かって左手には上に向かう階段があるようで、右手には平坦な通路が延びているようだ。
地下要塞
(亀さん、紫郎、志津子が入った場所?)地下要塞内部(入口付近) 恐らく、ここが亀さんと紫郎・志津子が入った地下要塞入口だろう。(第5話) ドラマの主要な舞台を探し当てることができて、少し興奮する。
さらに進むと、草が生い茂った丘陵地帯に連なる地形になる。丘の下には、地下要塞の入口と思われるコンクリートのドーム状の入口が見える。入口はふさがれている。近寄ろうとしたが、雑草が生い茂り、断念した。
地下要塞コンクリートの入口 丘の上には別荘風の住宅が数軒見える。白髭さんの家はこのあたりだろうか? 海岸を進み、丘を越えて反対側の海に出る。対岸には絶壁が海に迫り出しているのが見える。う〜ん、紫郎が小船で海に乗り出す入江や、つぶやき岩はこのあたりのような気もする……。
黒崎の鼻、岩場 黒崎の鼻の北の海岸
紫郎が小船で乗り出す入江はこの先?岬(黒崎の鼻)の先端の方に進む。足場は悪いが、紫郎が海に乗り出す入江はこのあたりかも知れないと思い、念のために進む。海にやや広く迫り出した岩場があり、釣り人が見える。ここからは海に遮られて、岬の反対側に戻ることはできず、したがって“黒崎の鼻”の全体像もわからない。
再び丘陵に上り、岬の先端を上から眺める。入江らしき場所は見えるが、ドラマの入江とは違うようだ。
6.黒崎原
ここから引き返し、丘陵の上に上ってみる。背の高い草に囲まれた道を進むと、いきなり畑が広がる風景の中に出る。ドラマ中、紫郎が通った台地の畑はこのあたりだろうか。海に近いが、海辺ではない風景。印象的な光景だ。
黒崎原の畑 三戸の農家
(ドラマの家を彷彿とさせる)畑の中を進み、丘の上の住宅を見て回る。ドラマ中の地形と比較すると、どうも白髭さんの別荘はこのあたりではないような気がする。
丘陵の中の道をしばらく進むと、やがて下り坂になり、三戸の集落に入る。昔ながらのがっしりした農家の建物や、蔵もところどころ見える。ドラマ中の三浦家らしき建物はないか、と思うが、探し出すのは難しいかな……と思う。
再び三戸海岸に出て、三戸海岸のバス停に戻り、徒歩で三崎口駅に戻る。ドラマでの“三戸浜バス停”は、現在の“三戸入口バス停”かも知れない……。
7.ドラマの舞台
今回、『つぶやき岩の秘密』の舞台を訪ねた。
ここで再び、訪れたかったシーンを振りかえってみる。
- 紫郎が船を留めている入江: 残念ながら発見できなかった。
- 鵜の島: 三戸海岸の南の方から見ることができた。
- つぶやき岩: 発見できず。見逃していたのかも知れない。
- 紫郎が小林先生の弟・春雄(福島資剛)を見送ったバス停“三戸浜”: わからなかった。恐らく、現在この名称のバス停は存在せず、違う名前に変わっているもとの思われる。
- 白髭さんの家(跡): 発見できず。三戸海岸の北の台地かと思ったが、別の場所のようだ。
- 神社(白髭さんの家への抜け道がある): 恐らく諏訪神社と思われる
- 地下要塞: 三戸海岸北側で見事(?)に発見。ドラマのキーになる場所だけに、見つけることができて嬉しかった。
- 三浦家: はっきりと特定することはできなかったが、三戸浜の集落を歩き、昔ながらの農家の建物を見ることができたことで、雰囲気は感じることができたと思う。
8つのポイントのうち、場所が特定できたのは三つだが、ドラマの舞台を歩き、三戸浜の景色を見ることができた。準備不足で地理的な知識も乏しかったが、ドラマの舞台周辺を歩くことができて、雰囲気は感じることができたと思う。
『つぶやき岩の秘密』の舞台については、coconeさんの「海風通信」のページに充実した情報が載せられています。是非こちらもご覧ください。
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