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お城ミニ知識3

 

5.天守の外観 6.現存天守及び外観復元天守を分類する

 

5.天守の外観 − 下見板張と白塗籠 −

姫路城は、その姿から白鷺城ともいわれますが、黒い城も見られます。
白い城、黒い城と、外装から分類してみます。

 

外装 特  徴 現存天守 復元天守 現存しない
重要天守
下見板張 天守、櫓などの外側、各層の壁の上部を漆で塗り、下部分を板で覆った外装。板は黒く塗られています。豊臣系の城郭は漆も黒色が多く、漆黒の城郭も多く見られました。 丸岡城
松本城
松江城
高島城
岡山城
広島城
熊本城
安土城
豊臣氏大阪城
塗籠 外側を漆喰で塗り込めた外装。板張よりも耐火性が高まり、進んだ形と言えます。漆喰を使用するため、外観は白がほとんどですが、一部黒漆を使用した城もあります。 弘前城
姫路城
宇和島城
高知城
福山城
(北海道)
会津若松城
大垣城
名古屋城
和歌山城
徳川氏大阪城
第一期江戸城
第二期江戸城
下見板張
+塗籠
階によって下見板張と塗籠を使い分けている城郭もあります。 犬山城
彦根城
丸亀城
松山城
丸亀城
備中松山城
   
特殊な例 第三期江戸城は外装の点でも最も進化した城郭だったでしょう。黒漆塗+黒銅板張りで、防火性を持たせていました。
また、備後福山城は
塗籠ですが、防備が弱い北側は総鉄張りになっていました。
    第三期江戸城
備後福山城

豊臣系の大名の城郭は黒い板張りが主流でしたが、徳川系の城郭は白塗込が主流です。
従って、当初黒板張で建てられても、徳川氏に恭順の意を示す目的で、後に白塗込に改装された城もありました。

6.現存天守及び外観復元天守を分類する

現存天守及び外観復元天守を1〜5までの分類にあてはめてみます。

 

現存天守

  立地 様式 外観 現在見られる天守の
創建/再建時期
丸岡城

前期望楼
(2層3階)
独立式 下見板張り 草創期(1576)
松本城
層塔
(5層6階)
(古い様式も見られ、望楼型から層塔型への過度期と見られる)
複合連結式
(乾小天守と連結、辰巳附櫓、月見櫓と複合)
下見板張り 織豊期(1596)
犬山城

前期望楼
(3層4階)
独立式 1階は下見板張り
2階以上は塗籠
織豊期(1600?)
(詳細は不明)
彦根城

前期望楼
(3層3階)
複合式
(附櫓)
1階は下見板張り
2階以上は塗籠
関ヶ原〜元和(1606)
(大津城天守を移築したと言われており、織豊期と見ることもできる)
松江城

前期望楼
(4層5階)
複合式
(附櫓)
下見板張り 関ヶ原〜元和(1607)
姫路城

後期望楼
(5層6階)
連立式
(東小天守、西小天守、乾小天守)
塗籠 関ヶ原〜元和(1609)
丸亀城

層塔
(3層3階)
独立式 1階は一部下見板張り
2階以上は塗籠
元和以後(1660)
宇和島城

層塔
(3層3階)
層塔
(3層3階)
塗籠 元和以後(1662)
備中
松山城

層塔
(2層2階)
独立式
(かつては連結式だったとの見方もある)
下見板張り 元和以後(1683)
高知城

前期望楼
(4層6階)
独立式 塗籠 元和以後(1743)
(織豊期の天守を忠実に再建)
弘前城

層塔
(3層3階)
独立式 塗籠 元和以後(1810)
(辰巳櫓を天守に改築)
松山城

層塔
(3層3階)
連立式
(小天守、北隅櫓、南隅櫓)
1,2階は下見板張り
3階は塗籠
元和以後(1852)

外観復元天守

  立地 様式 外観 現在見られる天守の
創建/再建時期
大垣城
層塔
(4層4階)
複合式
(附櫓)
塗籠 織豊期
(1596年のものを復元)
岡山城

前期望楼
(3層6階)
複合式
(塩蔵)
黒漆喰+下見板張り 織豊期
(1597年創建のものを復元)
高島城
前期望楼
(3層3階)
連結式
(小天守)

(天守のみ復元されている)
下見板張り 織豊期
(1598年のものを復元)
広島城
前期望楼
(5層5階)
連結式
(東小天守、南小天守)
下見板張り 織豊期
(1599年創建のものを復元)
熊本城

後期望楼
(3層6階)
連結式
(小天守)
下見板張り 関ヶ原〜元和
(1601年創建のものを復元)
名古屋
層塔
(5層7階)
連結式
(小天守)
塗籠 関ヶ原〜元和
(1612年創建のものを復元)
会津
若松城


層塔
(5層5階)
独立式 塗籠 元和以後
(1639年再建のものを復元)
和歌山城

層塔
(3層3階)
連立式
(小天守、乾櫓、ニノ門櫓)
塗籠 元和以後
(1846年再建のものを復元)
福山城
(北海道)
  層塔
(3層3階)
  塗籠 元和以後
(1854年創建のものを復元)

現存しないが重要な天守

  立地 様式 外観 現在見られる天守の
創建/再建時期
安土城

前期望楼
(5層6階)
  下見板張り 草創期(1579)
豊臣氏
大阪城

前期望楼
(5層6階)
  黒漆塗+下見板張り 織豊期(1585)
徳川氏
大阪城

層塔
(5層5階)
独立式 塗籠 元和以後(1626)
第一期
江戸城

層塔
(5層7階)
  塗籠 関ヶ原〜元和(1607)
第二期
江戸城

層塔
(5層6階)
  黒漆塗籠 元和以後(1622)
第三期
江戸城

層塔
(5層6階)
  黒漆塗+黒銅板張り 元和以後(1637)

 

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